ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

樒(シキミ)


 山に自生するシキミが満開状態で咲き出している。自生と思われるが野間城跡の居館があった辺りと推測されているので、土葬の周りに植栽された名残かも知れない。
 淡黄白色のシキミの花は両性花で、秋に特徴のある8個ぐらいの袋果を付ける。以前はシキミ科だったがマツブサ科に再分類された。シキミの果実は猛毒で、よく似た香辛料の八角と間違って多数のドイツ人が中毒を起こしたと記録に残っている。漢名では毒八角と言われているようだ。そんなところから「悪しき実」と言われていたのが、転嫁してシキミと命名された。土葬の頃にオオカミなどに荒らされることを防ぐために、有毒のシキミを植えたり、枝を墓の周りに刺したりしていた。その名残が今に伝わり、供花として使われ、ハカバナとかハナノキ、マッコウノキの別名を持つ。葉っぱをちぎると良い香りがする。樹皮や葉は線香や抹香の材料として使われる。
 昨日は妻の主宰する「2木・山の会」に参加させて貰った。妻が道案内と歴史などを披露する。僕は途中で、発言しても言いか?と断りを入れて、控えめに植物の説明などを交える。出しゃばらずに終始しんがりを務めた。


「花樒 悲喜こもごもの 想い咲き」

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