ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

タイラギ

         30cmには届かなかったが立派なタイラギ


 タイラギ貝の名前を知ったのは地球環境『自然学』講座で有明海の観察会に参加した時である。干拓地を作るという名目にために「ギロチン」とも言われる遮断門で干潟を遮断してしまった。その後の状況を地元漁師などから詳しく説明して貰った。有明海では準絶滅危惧種になっているタイラギが豊富に獲れ、高級食材として専門の漁師までいたようである。干潟の閉門以降タイラギは姿を消し、アサリの漁獲量が激減し、海苔養殖やムツゴロウ漁にも甚大な被害が出たので、開門してくれと国を訴えて裁判所に提訴された。2転3転した判決が下されたのは皆の知るところとなった。当初は漁民と農民の利益が対立する構図に画策されたが、今や農民側からも開門してくれと言う声が上がりだしている。
 さてそのタイラギだが高級食材と言うことで、長い人生で一度も出会わなかった。たまたまサクラの追っかけに付き合わされた先で、車を止めるために立ち寄ったショッピングモールを覗いたところ、鮮魚売り場に立派なタイラギを見つけた。何としても味わってみたいと思い奮発した。この2ヶ月ほどコロナ騒ぎで外出も控えているので、支出も少なくなっている。清水の舞台から飛び込むほどの決意も要らない。〆られた新鮮なツバスと一緒に購入した。
 料亭風の盛り付けで、ご無沙汰している日本酒にも登場願ったのは言うまでもない。


「貝殻に 乗せて届ける 春の旬」

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