紫陽花(アジサイ)真花探し
ガクアジサイ中央部の両性花
かき分けて探し出した両性花
ガクにも雄花が
雨の季節ということで枚方市の山田池公園に花菖蒲と紫陽花を訪ねた。ところが花菖蒲園はコロナでの3密を避けられないと閉ざされていた。理解に苦しむ対応だったが、市の対応としてはやむを得ないのかも知れない。クラスターが出ても民間のパチンコ屋や夜の歓楽街では責任転嫁出来るが、公営施設では自分たちの対応を攻められる。という役人の自己防衛本能かも知れない。
ならばと紫陽花エリアで、アジサイの真花探しを楽しんだ。「真花」という名前があるのか定かではないが、子孫を残す花としての機能を併せ持つ両性花のことである。アジサイの原種とされるガクアジサイは、装飾花といわれるガクに囲まれた中央部がたくさんの両性花で構成されている。一方「手まり咲き」として改良されたホンアジサイ(セイヨウアジサイ)は殆どがガクで構成され、両性花はガクを掻き分けて探さなければ見つからない。ガクの中にも花の機能を持っているのを見つけることが出来る。これは雌しべの退化した雄しべである。ちゃんと花粉を付けているので、ガクで片付けてしまうよりも雄花というべきかも知れない。
お滝さんを熱烈に愛したシーボルトが、学名にオタクサンを使おうとしたが、既に登録された学名が存在したので果たせなかったという話は有名だが、アジサイの毬の中からこれぞ「お滝さん」というべき真花探しをするのも一興かも。
「紫陽花の 雫も赤青 白となり」