ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

合歓の木

         ぱっと開いた合歓の妖艶と開花直前の蕾たち


 夏の花と言うべきネムノキが咲き出してきた。何とも優雅な雰囲気を持つ。化粧用刷毛のような花姿は20個ぐらいの花の塊で、雄しべの「花糸」だけが飛び出している。蕾の状態を観察すれば頭花を構成する花の数がよく分かる。古来から夫婦和合の木として万葉集などに詠まれてきた。葉が夜になると閉じる就眠運動をすることが知られているが、それが名前の由来となった。漢名の「合歓」は夜になると葉と葉が閉じ合ったように見えるところから、夫婦の合歓(ごうかん)が想定され、幸福に例えられて名付けられた。オジギソウなど手で触れても葉を閉じるが、ネムノキは触っただけでは閉じず、夜になると自分でゆっくり閉じて眠りに入る。花は夕方から開くとされているが、日中でもしっかり咲いているので ♪夢(花)は夜開く~♪ と言うことでもなさそうだ。
 ネムノキは古くから薬草としても用いられてきた。貝原益軒は「この木を植えると人の怒りを除き、若葉を食べると五臓を安じ、気を和らげる」と紹介している。樹皮や葉を採取して乾燥させておき、煎じて服用したり、入浴剤として用いると捻挫や腰痛に効くらしい。強壮にも薬効があるようだが、若葉を食べるのが手っ取り早いのかな。遠い昔を懐かしむが、老木には必要ない薬効であった。さしずめ腰痛予防か。


「渓筋で 陽射しが好きと 合歓の花」

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