梔子(クチナシ)
やっと咲き出したクチナシ
ハグロトンボ♀
ハグロトンボ♂
猫の額花壇でやっとクチナシが咲き出した。毎年何輪か咲いてくれるのだが、なんせ猫の額なので隙を見て咲き出すという感じである。某薬科大学で頂いてきた苗なので園芸種ではないと思う。普通クチナシは6弁だったはずだが、我が家のものは8弁である。まだ実を付ける力がないのか、実を確認したことがない。実を付けないとクチナシの命名に辿り着けない。実が熟しても開かないから「口無し」と言われるようになった。仲間がクチナシの説明をする時に「鼻から下がアゴ」と言っていたのを思いだす。
クチナシの薬効は各種あるが、キノコ中毒に効くらしい。キノコの好きのロクにとっては願ってもない植物である。花も実も薬用以外に食用とされるがまだ食べたことがない。花は生食してもよく、煮ると粘りが出て甘みも増すようである。でも花壇には2輪しか咲いていないので、食べてみようという気にはならない。沈丁花や金木犀よりも好きな香りを漂わせてくれる。決してトイレの消臭剤的ではないのがいい。カラオケでは十八番ではないが19番ぐらいにはランクされていたと思う。
将棋盤の脚はクチナシの実をイメージして作られた。「傍目八目」という言葉があるぐらい、傍から見ていると勝敗を決するぐらいの手が浮かぶものだ。でも外野から声を出してはいけないという戒めのために「口無し」の脚を使った。藤井7段は脇目もふらずにあたらなタイトルに向かってばく進中である。
「くちなしの 匂うを待てず 高いびき」