茗荷(ミョウガ)の子
ミョウガの葉でくつろぐアマガエル
ハグロトンボ♂
「押しくら饅頭」状態の放置花壇ではミョウガが我が物顔で頑張っている。ハグロトンボがそこに住み着いているのか、いつ行ってもそこで羽を休めている。アマガエルの赤ちゃんもミョウガの葉の上で日がな一日暮らしている。クモも巣を架け羽虫などを狙っている。毎年「茗荷の子」と言われる蕾が出てくるのを心待ちしている。春には山菜としてタケノコ状に出てきたものを頂くが、やはり茗荷といえば根元に出来る花の蕾(鱗片)である。
ミョウガは古来に中国から渡来してきた。今では野生化したミョウガの茂みで蕾探しをするのも楽しみの一つだが、家に植わっていればそれで充分旬を味わえる。掻き分けて探さなければならないが、腰をかがめて覗き込むと、淡黄色の花が咲いているのを確認できる。花は1日花だが数日かけて数輪の花を順次咲かせる。昨日は7個の茗荷の子を採取できた。スーパーで見かける茗荷と違い、2~3倍はあろうかと思われるぐらい丸々と太っている。花も無駄にしたくないので冷やし素麺の添えとして味わった。茗荷の甘酢漬けが好物なので、第1回目としては酢の物で頂いた。次回からは天ぷらにしたり味噌汁の浮かしとして香を楽しみたい。
いつも茗荷を食べると物忘れをすると言う落語を思い出す。健胃、疲れ目、疲労回復などの優れた薬効があるので、憂きことを忘れさせてくれる薬効もあるのかも知れない。安部くんもマスクなど配らずに、茗荷でも配れば悪行の数々を国民は忘れてくれるかも知れないのに。
「しばらくは 茗荷の子探し 朝仕事」