ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

緋扇(ヒオウギ)と「嘘の話」

                 ヒオウギ

              籠脱けナツズイセン

               キツネノカミソリ


 猫の額花壇で昨年よりも株を大きくしたヒオウギの花が咲いた。植栽した覚えがないがないので、いつの間にか実生してきたのだろう、長く伸びた花茎にはたくさんの蕾を付けているのでしばらくは楽しめそうである。ただ一日花なので夕方には萎れてしまい、次の開花まで待たなければならない。6弁花だが観察するとアヤメ科らしく内花皮と外花皮に分れていたのだろうという痕跡を見て取れる。葉が根元から扇状に展開し、緋色の花をつけるのところから名付けられた。
 根茎を生薬で「射干(やかん)」と呼び古くから風邪や頭痛、ぜんそく、喉の炎症などに用いられてきた。和漢三才図会には「咽喉腫痛に射干の根と山豆根の陰干しにした粉末を吹きかけると、その効は神のごとし」という記述があり、腫瘍や扁桃腺に内服や外用として用いられてきたことが判る。
 ヒガンバナ科のナツズイセンを見つけた。多分植栽されていたものが逃げて自生したのだろう。中国原産と言われ古くに渡来してきたが、日本で自然交配して今ある姿のナツズイセンになったと推察されている。先日もキツネノカミソリを紹介したが、あまりにも綺麗な状態で咲いていたので、飽きもせずに撮ってきた。どちらもヒガンバナ科なので全草にリコリンという有毒成分を含む。腫れ物に効くと言うが民間での使用は控えたい。
 ところで大阪府の吉村知事はとんでもないことを発信して、有識者から顰蹙を買っている。「嘘のような本当の話」としてテレビでぶち上げたのが、イソジンなどのうがい薬がコロナ対策になるという、何の検証も得られていない話だ。第二波では陰りの見えてきた維新の知事が、再び躍り出ようとした勇み足である。それに踊らされた人達が薬店に駆け込み、見る間にうがい薬が姿を消したらしい。もともとうがい薬というものは殺菌効果があるものだが、症状のない人が使いすぎると副作用が心配される。識者は水うがいだけで十分だと警鐘を鳴らしている。嘘のような本当の嘘になってしまった。


「一つ散り 次の緋扇 まだ出ぬか」

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