渓谷ピクニック
クサギの花
シロミノヤブムラサキ花後
対岸にはイワタバコ
蝉の羽化を我も我もと
サナギから羽化中のセミ
羽化直後のセミ
所属しているサークルでいまなお活動を持続しているのは、我がサークル「トンボのメガネ」のみとなっている。と言っても三密を避けるための訪問先選びから始まる。目的地までのアプローチも道中混まないか?などと気を配る。そこで選んだのは能勢妙見に通じる初谷渓谷である。
当初の目的はオオキツネノカミソリが群生している様子を観察して頂こうという狙いであった。ところが何を勘違いしたのか、既に咲き終わり残骸すら残っていない。キツネノカミソリが能勢ではまだ咲いているので大丈夫だろうと思っていた。ところがオオキツネノカミソリは半月近く開花時期が早いということを失念していた。皆さんの期待を裏切ることになってしまった。
世界で2番目に発見された植物:シロミノヤブムラサキは花の時期を終え、結実する段階のものを何とか観察することが出来た。何よりも皆さんに喜んで頂けたのは蝉の羽化に出くわせたことである。木の枝で羽化中だったのでしっかり観察同定できなかったが、多分羽根が透明だったのでニーニーゼミかヒグラシだろう。まだこの界隈にはクマゼミの進出するまで都市化は進んでいないはずである。
渓谷の河原にシートを拡げて、ソーシャルディスタンスを取りながら、持ち寄りの料理でピクニックを楽しめた。前日から冷凍しておいた500ml缶の金麦2本は、道中のリュックの中で飲み頃に解凍され、蝉時雨と野鳥の声をBGMに優雅で高貴な時間が流れた。
「ピクニック 瀬音に勝る 蝉時雨」