仙人草(センニンソウ)
団扇片手に夕散歩
日中は歩きが出来ないほどの夏日が続くので、昨日は夕散歩に切り替えた。早めの夕飯を済ましてから、団扇片手に夕涼み感覚で気持ちの良い散歩だった。人と会っても団扇をマスク代わりに使えば良い。ところが暦では立秋を過ぎたので直ぐに暮れてくる。だんだん帰路を急ぐことになり、1時間ほどの散歩だったが結果的には汗をかいてしまった。ニュースを観られないのが夕散歩の欠点だ。まだ陽の残る夕飯前に出るのが良いのかも。
カラスウリの雄花が既に開花準備をしている。開花まで待てないので帰りにと思うが、暗闇では目立たなくなってしまうだろう。夕暮れに一際目立ったのはセンニンソウの白花である。日中だと暑苦しく感じる花だが、日が暮れかかるとなんとも清涼感のある花だ。名前の由来は花後の雌しべの花柱が伸びて、仙人のヒゲに見えるところから名付けられた。花びらに見える4弁は萼片で、花弁を持たないキンポウゲ科の花である。神経痛、リューマチなどの薬効があるが、全草に毒成分を含むで民間では使用出来ない。毒草と言うことで「馬食わず」や「牛の歯こぼれ」という別名を持つ。よく似た花に同じセンニンソウ属のボタンヅルというのがあり、観察会では違いを確認して頂く仲間花である。
「白鬚を 蓄えたくて 秋を待ち」