「糸」に惹かれて
経ての糸はあなた~緯の糸はわたし~♪
ヨメナ・キクイモ・エノコログサ・イタドリ♂
8月の猛暑がまだ糸を引いて散歩への一歩が踏み出せなかった。知り合いの方が組織織りの作品展に出品しているから、ぜひ覗いてみてとのお誘いが妻に届いた。このブログでも何度か紹介した能勢の文化発信基地カフェ・ギャラリー『やまぼうし』さんである。出品者も会場も懇意にしている関係で不義理は出来ない、と僕的には趣味の違う世界だが重い腰を上げて訪れた。「組織織り」とはまさに大ヒットした中島みゆき作「糸」の世界である。経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を交差させて生地を作るという最もオーソドックな織り方である。皆さんは織機で布作りから始められる。糸から作品仕上げまで全部手作りというのが素晴らしい。
昨年年末にコーラスのコンサートを開催して、そこで歌った「糸」が殊の外良かったとサークル仲間から賞賛されたのを思い出す。その合唱団も今年の3月から練習を休止している。何時再開できるようになるか全く先が見えない。声の蛇口が錆付いてしまったので、そうとう発声練習をしなければ使い物にならないだろう。
とりあえずは「糸」に惹かれて散歩への一歩を踏み出せたことに感謝しよう。道すがら秋の植物たちも花を咲かせ、もう少しの辛抱だよと言ってくれているようだ。
「糸瓜も 農家に見えず 回顧のみ」