ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

紅葉・黄葉

            なんとも言えないグラデーション

              ランシンボク(カイノキ)


 テレビで「紅葉」の楽しみ方を伝えていた。紅葉・黄葉のしくみは小学校ぐらいで学び始めるのかな。冬場に向かって光合成が少なくなるので、葉に水分や糖分などの供給を止めることによって、葉緑素(クロロフィル)が分解されて赤くなったり、黄色くなったりするのは学んできた。さらに葉が蓄えた栄養分まで枝・幹に戻すという話を紹介していたが、そのメカニズムを聴いたのは初耳だった。そんな作業を済ませてから、枝と葉の間に「三行半(みくだりはん)」とも言うべき離層を作り、紅葉・黄葉で我々の目を楽しませてくれたのち、落葉としてさらに保水や土壌など生活環境に貢献してくれる。
 サークルメンバーを紅葉の名所に案内したいので、その下見に京都府立植物園まで行ってきた。まだ紅葉には早いだろうと思っていたが、すでに様々な樹木が葉を落とす準備をしている。緑から赤に染まり行く過程のグラデーションがなんとも言えない。日本の四季に根ざした文化の源泉を垣間見るような気持ちにさせてくれる。気持ち的には春の方が好きなのだが、風景的には山装う秋が良いな。
 「紅葉」をモミジと読ませるので、昔の人は同義語として利用してきたのかも知れない。確かに紅葉の名所として挙げられているのは、イロハモミジなどが植栽されている処である。春の桜、秋の紅葉(もみじ)は先人の憧れだったのかも知れない。最近では外国の樹木などが各種持ち込まれ、紅葉も随分と多様化してきた。メタセコイヤや孔子ゆかりのカイノキなどの紅葉・黄葉も捨てがたい趣と美しさを持っている。


「仰ぎ見る 照り葉の隙間 彩想い」

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