弾ける実(マユミ)
今年のマユミと5年前のマユミ(参考画像)
コマユミ
5列するツリバナ(参考画像)
猫の額花壇が寂しくなってきた。辛うじて色を提供してくれているのはマユミだけになってしまった。コムラサキもたくさん実を付けていたが、あの輝きを無くしてヒヨドリが啄んでくれるのを待つだけである。仲間から頂いた縁起植物キチジョウソウもやっと蕾が目立つ程度である。マンリョウもまだ赤くはなっていない。
ちゃんと液体肥料を施しているのにマユミの実成りが良くない。数年前には壮観というぐらいの実を付けてくれたことがある。500~1000個位も付けていただろうか。昨年は数個で、今年は30個ぐらいしか確認できない。肥料などやって過保護にしているから、子孫を残す必要性を感じていないのかも知れない。
マユミなどニシキギ科の植物は果皮の中から種子を弾け出す性質を持っている。マユミは果皮が4つに裂けて同数の種(分果)が顔を出す。同じ科のツリバナは5つに裂ける。また可愛いコマユミは2つにしか裂けない。観察会では裂け方で名前を同定している。本科のニシキギもコマユミと同じように1~2個の分果になる。3つに裂けるのはツルウメモドキ。庭木などにも使われているマサキもニシキギ科だから実は4裂する。マサキなどの常緑以外は紅葉でも楽しませてくれる。ドウダンツツジとニシキギは甲乙付けがたいほどである。
「弾く実や あの手この手で 小鳥呼び」