地球環境『自然学』講座には４年前から受講生として通っている。今回初めて講師の都合から「リモート講座」と言う試みが採られた。講座監修者の京大名誉教授田中先生もテレビ取材の関係で遠地からの参加である。
　今回の講師は北大 北方生物園フィールド科学センター准教授 三谷 曜子先生。北大からリアルタイムで画像に沿ってシャチについての研究発表などが紹介される。NHKのワイルドライフを大型画面で観ているような雰囲気になる。映画でシャチのイメージが擦り込まれているので、凶暴な大型サメ類と思っていたが、哺乳類クジラの仲間で母系社会を作り、閉経後の雌（婆ちゃん）は孫のお守りをするという、高度な社会性を持つ事を知った。捕食対象で２種類のシャチに分けられ、魚類を食べるシャチとクジラやトドなどを捕食するグループに分れていることも初耳だった。知らないことばかりだ！と感じさせてくれるのが、生涯学習の良いところかも知れない。ますます向学心に燃えると言いたいところなのだが。
　自宅での受講生からはチャットで質問が寄せられる。教室からも何点かの質問が送られるが、若い先生からは素早く回答が返され、なかなか臨場感あふれる講座だった。通常講座よりも半持間ほど早く終了したので、恒例の寄り道時間に余裕が出来、お酒の量が増えてしまい、これからも講座時間は短くして欲しいなどと不良講座生はつぶやいた。

「画面越し　北の国から　冬型と」