もみじの天ぷら
一行寺楓とイロハモミジ
まだ紅葉が残る箕面滝道
年明け早々のサークル例会は箕面公園のタマミズキを観に行く予定である。3年前に1度訪問しているが、その年は豪雨災害で道路は寸断されていたし、目的のタマスダレは幹が折れて無残な姿をさらしていた。そんな予期せぬ事もあるので下見は欠かせない。しっかり実がついているかどうかも確認しておきたい。その様子は本番後に紹介したい。
先日、箕面滝道のお店の窮状を紹介したばかりだが、箕面銘菓とも称される「もみじの天ぷら」を紹介したい。モミジの名所として名高いが、ひと目千本と言われている楓は殆どがイロハモミジである。今なお葉を落とさずに頑張っている名残紅葉も目につく。ところが天ぷら材料のモミジ葉は、その昔、西江寺に群生していた「一行寺楓」という特殊な種類で、葉も薄く紅葉せずに黄色くなって葉を落とす。その落葉を拾い集めて1年間塩漬けにしたあと、塩抜きして形の良いものだけが紅葉の天ぷら材料になる。西江寺境内にはその証とばかりに1本だけ保存されている。現在は他で栽培したものを調達されている。お店によって味加減が違うので、1度食べ比べて、お気に入りのお店捜しも楽しいかも。
「天ぷらで 余生を締める 紅葉かな」