昔あそび伝承
2クラスに分れたので挨拶も2度
昨年暮れの注連縄作り「お礼のお手紙集」
地元小学校から「昔あそびの伝承者」として毎年声が掛かる。ロクが今までお手伝いしてきたのは凧揚げ、こま回し、べったんぐらいだろうか。6校あった小学校が1校に統合されてからは、校庭での竹馬や羽根つきなどもなくなり、多目的室(体育館)での室内遊びが中心になってしまった。今回はコロナの所為でけん玉とおはじきが削られ、まりつき、こま、お手玉、べったんだけになってしまった。1年生は20人学級2クラスだから、密を避けるために3時限目と4時限目に分けて2ステージで提供することになった。
綺麗なフローリング上での「べったん遊び」は殆ど出来ないことを以前から実感していた。相手のカードをひっくり返すのがべったんの基本である。ところが自分の打ち付けたカードで風圧をかけても、風が入り込む隙がないのでひっくり返らない。遊びの名人がやっても返せないのに、子どもたちに出来る筈がない。そんなことも想定されたので、紐で2メートルのサークルを作って持参し、そこから弾き出すルールも追加した。
初体験の子どもたちはべったんを床に打ち付けることも出来ない。1ゲーム8分周期で回ってくる子どもたちに、べったんの持ち方から覚えて貰う。打ちつけてパン!と音がするのを褒めてやるしか出来なかったもどかしさが残る。カリキュラムの一部として消化するのではなく、子どもたちを校庭で遊ばせて本当の楽しさを伝えたい。
「北風を 避けてぬくぬく 似非遊び」