芥川山城跡(三好山)
スズシロソウ
別に山城巡りが本来の目的ではなかったのだが、たまたまコース内にコバノミツバツツジの自生地があると言うことで、4月のサークル例会下見で地元にお住まいの方に案内をお願いした。城跡は芥川という天然の要害に囲まれた三好山(182.69m)に築城されていた。信長以前の天下人として歴史に名を残す戦国大名三好長慶が畿内支配の拠点にしていた山城である。
数年前に芥川側から登ったことがあるが、今回は大手筋に通じる塚脇ルートから登り、下りは上の口ルートを採り、摂津峡散策も楽しみながら、コバノミツバツツジ群生地まで歩くというコースを確認してきた。起点・終点のJR「高槻駅」周辺には打ち上げ場所がなかったので、以前は皆さんに阪急「高槻市駅」まで足を伸ばして貰っていた。それがJR駅近くに大衆食堂がオープンしたので、バスを下車したら直ぐに反省会が出来ると言うのが、何よりの下見の成果だった。
摂津峡では珍しいスズシロソウに出合える。多年草だから毎年同じ場所に咲く。春の七草で謳われているスズシロは大根のことなので混同しないように。山渓ハンディ図鑑「山に咲く花」にメモ書きしたのを確認すると、前回も3月15日に観察していたことが記録されている。アブラナ科の4弁花でハクサンハタザオの背丈を短くした感じの花姿である。分布は近畿地方以西で、谷沿いの岩陰などに楚々として咲いているのが、何ともすがすがしい佇まいである。
「渓あいの 小花揺らして 春の風」