海が割れるのよ♪
見る間に潮が満ちてくる
指宿の知林ヶ島のトンボロ現象(参考画像)
家族旅行スナップ(参考画像)
2014年8月家族旅行で鹿児島県指宿を回った時に、干潮時だけ渡れるという知林ヶ島に行ったことを思い出すが、小豆島観光の宿泊先が「エンジェルロード」という、道が出来たり消えてしまったりする「トンボロ現象」を窓から朝夕眺められるという部屋だった。干潮時だけ島に渡れるのは日本に10数箇所ほどあるらしいが、瀬戸内海では小豆島の「エンジェルロード(天使の散歩道)」が恋人たちの聖地としての人気スポットになっている。恋人同士が手をつないで渡れば幸せになれると言い伝えられている。島にはもう1箇所「希望の道」というトンボロの島があり脚光を浴びている。
爺婆は2泊したので両日ともに朝夕エンジェルロードを散歩したが、手をつないで渡る若いカップルを、昔を懐かしみ目を細くして眺めているだけである。爺婆が手をつないで渡れば、明日の幸せどころか三途の川が待っていそうな錯覚に襲われる。潮が満ちてくる寸前まで観察していたが、ほんの数分で道が寸断されていく。島まで歩いた観光客はどうするのだろうと見ていたが、海水に濡れつつもキャーキャー言いながら急いで帰ってくる。人の不幸は蜜の味がするとばかりに意地悪爺婆は笑って傍観していた。
「エンジェルに 桜散らすな 帰るまで」