ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

花散らしの雨と風

         この程度までなら好きな部類のサトザクラ


 今年は野生種のエドヒガンの開花に併せるように、クローン栽培のソメイヨシノが少し遅れで咲いてくれたので、殆ど同時期に花を愉しめた。ところが一昨日の雨と昨日の風が殆どの桜を散らせてしまった。花筏と花びら絨毯に名残をとどめているだけである。
 これからはサトザクラ(里桜)といわれる八重ザクラの出番である。サトザクラと言うのは栽培品種のことで、オオシマザクラを母親として各種の野生種を交雑させて作られた栽培桜の総称である。そんな意味ではソメイヨシノも人為的に交雑させたのだから広義な意味でサトザクラといえる。同じようにシダレザクラはエドヒガンから改良されて作られた栽培品種である。一般的にはオオシマザクラを母親とする八重桜をサトザクラと呼んでいる。
 平安時代から桜を愛でるようになり、江戸時代には既に300種位も栽培品種が作られたようである。ヤマザクラから桜を愛でるようになったのが、突然変異など珍しい花が咲くと接ぎ木などして育て、八重桜を生み出した。オオシマザクラの自生種を普及するに至って、江戸時代に一気にサトザクラ群が増えたようである。
 因みに分類学上の日本固有種はヤマザクラ・オオヤマザクラ・オオシマザクラ・カスミザクラ・エドヒガン・チョウジザクラ・マメザクラ・タカネザクラ・ミヤマザクラ・クマノザクラの10種類で、カンヒザクラを含めるかどうか決めかねているようだ。それらの変種として100種以上の自生桜が確認されている。
 桜の時期だけロクも桜専門家になろうと、本を読んだりネット検索してみたりするのだが、花が散ってしまうと好奇心まで散ってしまう。


「定めかな 雨と風との 花散らし」

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