ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

紫(ムラサキ)

        番線で囲ったムラサキの株

           曇天ではトンビがくるりと輪を描いた


 1,000年前には日本全国の草原に生えていただろうムラサキだが、近年は野生状態で観ることが出来なくなってしまった。栽培も難しいとされる絶滅危惧種になっている。その貴重なムラサキが我が家の植木鉢で生きながらえている。某薬科大学から頂いた苗を花壇で育てていたが、他の植物が蔓延り「紫根」を腐らせてしまった。毎年小さな白い実を付けていたのが幸いしたのか、法面に新たな芽を吹き出したのを発見できたので、その株を誰にも邪魔をされないように、植木鉢に移植してやった。
 多年草だから毎年芽を出してくれるはずなのに、白い小粒の実を付けた枯れ茎だけが残っていた。他の草本よりも芽出しが遅かったので永らく待たされた。今年も無事に芽を出し、すくすくと育ちだしている。6月を待たずにてっぺんに小花を付けだした。ステイホームに甘んじているので、隠居らしく鉢植えの植物までに目を配るようになった。昨年作ったムラサキの支えの支柱枠を増やし、倒れないようにしてやったりしている。
 ムラサキは日本薬局方の生薬として登録され、乾燥した根は「紫根」と呼ばれ軟膏などの外用薬に配合されている。民間薬としても昔から解熱・解毒・利尿などの煎じ薬として用いられてきた。古くは紫色の染料としてお馴染みである。変わったところでは口紅用としてバイオテクノロジーで大量生産されているようだ。


「古の 高貴な紫 自慢花」

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