麦畑

　　　　　　　　　　　　　　　ナンテンハギの花

　子どもの頃にはよく見かけた麦畑だが、最近は麦を作る農家もおられなくなってしまったようである。今年初めて3面の田んぼに麦が植わっているのを、散歩の途中で珍しげに眺めて観察してきた。それが大麦なのか小麦なのか判らない。ビール用の大麦を作っていたら凄い！と思ってしまうのだが。もともと米を作っていた田んぼだから、二毛作にチャレンジされていたら、ますます凄いと拍手を送りたい気持ちになる。ご飯を食べない方が増えて、米余り現象に拍車をかけている。パン用の小麦粉は輸入で賄っているので、二毛作なんて言葉も死語になるほど珍しい営みになってきた。表作の米を作るなら、早く麦を刈り取って、田んぼの整備をしなければ、と他人ごとながら心配しているお節介ロクである。
　何時も通る土手道にはナンテンハギの花が咲いている。今年は春に若芽を摘み、試食したのがあまりにも美味しかったので、山菜料理の時にも皆さんに提供して賞味して頂いた。別名フタバハギを言う特徴をしっかり覚えたので、来年は芽吹時から採取して、飛騨高山への想いを調味料としてアズキナを楽しみたい。まろやかな甘みと青豆のような香があるので、飛騨高山では小豆菜として栽培され、郷土の山菜料理として供されている。
　今朝は梅雨の中休みで五月晴れがすがすがしい。山にでも行きたいところだが、先日のダニの咬み跡が腫れて痛痒い。ダニ怖いというトラウマになりかけている。どうすべい？

「麦の秋　山にすべきか　公園か」