山の芋で門被り
ヤマノイモ雄花
小さなムカゴも
玄関扉両脇に植えてあるヤマノイモが成長してきて、間もなく「門被り」状でアーチを作ってくれるはずだ。何とも風変わりな家だと思われていることだろう。普通は松とか槇を使って門被りに仕立てられる。世間広しといえども「山の芋門被り」は我が家だけの専売特許と思っている。植えてあると言ったが、もとは自然に生えてきたもので、ムカゴが採れるので支柱を立てて保護しているだけである。花が咲き出し今年もムカゴの大収穫間違いなしである。
ヤマノイモは日本特産種で雌雄異株だが、花姿を確認するとどうやら雄株ばかりのように見受けられる。雄株のムカゴからは雌株は生まれないのだろう。まだ結実したのを見たことがない。
ヤマノイモは昔から滋養強壮によいと言い伝えられている。乾燥させたものは生薬で「山薬」といわれ、強壮・強精薬として男女を問わず用いられてきた。生食しても効果があり、消化酵素を多く含むため消化を助ける。ヤマノイモ酒も薬酒として効果があるらしい。根を掘り出せないので、ムカゴで代用してみようかな。
「門被り 花と零余子で お出迎え」