石切・日下貝塚
石切神社絵馬殿
石器時代住居跡と貝塚の碑
石切神社は「寅さん」シリーズでも取り上げられたところだから、記憶に残っている方もおられることだろう。さすが山田洋次監督が目を付けた処だから昭和がそのまま残っている。駅前から神社までの参道は、柴又の帝釈天までの参道を彷彿させてくれる。生駒山系のハイキング下山先として寄り道したことがあるが、参道を歩くのは今回が初めてである。主目的が縄文遺跡の日下貝塚への探索だったので、参道歩きに時間を取れなかったが、ぶらりぶらりとお店を冷やかしながら歩けば寅さん気分になれるかも。
JR環状線の福島にも「占い商店街」があるが、石切参道商店街には物を売らない「占い」がひしめき合っている。石切さんは「でんぼ」を直してくれる神さんで有名だが、今時でんぼなどあるのかなと思ってしまう。日本で3番目に出来た大仏さまというのも在り、この辺りは信仰の盛んな処だったというのが伺える。今でこそ東大阪といえば中小企業の頑張りが日本全国にとどろき渡っているところでもある。
炎天下をひたすら日下貝塚目指して歩く。現地には面影も残っていなかったが、発掘当初は貴重な遺物が発見され、それらは博物館に所蔵展示されているらしい。ただ石器時代に人々の営みがあった場所に辿り着けたという、古のロマンに浸ってきた。
「真夏日に ロマン求めて 寺社巡り」