ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

白椨(シロダモ)


 サークル「トンボのメガネ」例会としてお馴染みの武庫川渓谷ハイキングに行ってきた。朝こそ冷え込みがあるが、日中は気温も上がり、やっと秋らしさを感じられるハイキング日和になった。19人の参加者も足止めから解放されて、活き活きした感じで観察を楽しんでおられた。コースに精通されておられる方に貴重植物などを案内して頂いたが、時機を失したのか花柄が残るだけだったり、姿すら確認できなかったものもあった。幾つもあるトンネルで「怖い!」と言って、腕に縋ってくる初々しい淑女は、残念ながらサークルメンバーにはおらない。コウモリはいないのかな?などと何時も興味は自然に向けられている。そんな女性メンバーたちだが、ヤマノイモ科のカエデドコロの紹介をした際に「こちらはカエデドコロで、皆さん方は綺麗どころ!」とのリップサービスも忘れない。
 貴重植物には余りお目にかかれなかったが、このコースは植生が豊かなので、目に停まる植物の紹介に暇がない。昨年紹介したアオツヅラフジの種の特徴を覚えておられた仲間が、その説明を先生役になり紹介してくれる。山椒4兄弟の一つフユザンショがたくさん自生しているので、実を味わい唇が痺れるほどの刺激を経験して貰う。実を付けだしたフユイチゴを啄んだり、今回も五感を使っての観察会となった。
 クスノキ科シロダモが花の季節を迎えた。1年経って結実した実と同時に観察出来ると言う願ってもない植物である。クスノキと同じで三行脈がよく目立ち、葉裏が白いのが特徴だから、よく似たヤブニッケイと区別できる。
 岡山県ではシロダモの種から油を抽出してロウソクを作っているらしい。ハゼの木やナンキンハゼがロウソク原料だと思っていたが、ところ変わればなんとやら。
 残念だったのはコース最後にあるお店が休業で立ち寄れなかったことである。10月31日から休肝モードに入っているロクとしては、内心やれやれという気もしたが。


「トンネルを 抜ければ直ぐに 冬兆し」

×

非ログインユーザーとして返信する