ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

贅沢な講演会

            ヘラジカを呼ぶためのホーン


 一般社団法人大阪府木材連合会の産業振興大会が開催され、大会の目玉として第2部で記念講演会が企画された。講師はお二人で、地球環境「自然学」講座の講師も務められた写真家の大竹英洋氏と、「森は海の恋人」のフレーズで一躍有名になった畠山重篤氏である。案内を頂き直ぐに申し込んでおいた昨日が講演日だった。
 大竹さんは今年、写真界の芥川賞とも言うべき「土門拳賞」を受賞されたことでも有名な写真家であり、探検家でもある。自然学講座でもたくさんの写真を見せて頂いたが、今回はそのダイジェスト版とも言うべき内容だった。カナダのノースウッズの奥地を旅して動物たちと出会ってきた話は何度聞いてもロマンあふれる話である。ヘラジカを呼ぶために雌の鳴き声を真似たり、オオカミと出会うために遠吠えでおびき寄せたりした経験など、命をかけた冒険家の話は、我々人間も同じ地球の一員でしかないことを思い知らされる話だ。
 一方、畠山さんは朝ドラ「おかえりモネ」主人公の祖父役としてモデル化されている。30年にわたって宮城県で植林などに取り組み、牡蠣養殖家の彼は森と海の繋がりの大切さを実証されて来られた。京大名誉教授の田中 克先生が提唱された森里海連環学は新たな学問として花開くことになり、国を巻き込む研究までに普及した。そんな意味で彼は「森里海連環学」の礎頭に頭にいた立役者的存在である。今では京大の学生たちに光合成と鉄が、生命の循環にとって如何に大切なことかを伝えておられる。悪者扱いされている「黄砂」だが、実は鉄分を運ぶ大切な役割を持っているという話は目から鱗だった。


「涸渇した 頭にスプレー 冬の虹」

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