街との落差
池波正太郎と遠藤周作
朝から雪のちらつく日だったが、ねんてん先生の俳句教室があったので、今年初めて大阪梅田に出てみた。雪こそ降っていなかったがオフィス街のビル風も結構寒いと感じる。自然の寒さと云うより、かえって寒々したものが身の回りをすり抜けていくようだ。
一方地下街に潜り込むと時間すら判断できない空間に紛れ込んだようで、この分なら朝からでもお酒が飲めるような錯覚すら与えてくれる。実際朝から営業している立ち飲み店もあるほどだ。デパートも歳末ほどの賑やかさはないものの、松の内らしくウインドーのディスプレイは迎春一色である。
俳句教室の兼題は「正月」と「自由句」だった。いつもブログアップしているものの中から選んで持ち込むから、宿題を課されたというほど負担ではない。少し推敲すれば良いものが出来るかもしれないが、閃きだけで作ったものを評価してもらい、あとでコメントを頂く方が勉強になると、自分に言い訳をしながら出かける。2時間足らずの教室はアッという間に過ぎてしまう。ミニ講座では「寒」の季語がたくさん使われてきたが、最近では死語になりつつあると伺い、これも温暖化の影響だろうなと納得してしまう。
次回の兼題は「余寒」と自由句。余寒など使ったことがないので難しい季語の範疇になる。今から出来の悪い俳句になるだろうとの「予感」がしている。立春を過ぎたら「余寒」を考えてみよう。
「襟を立て しわぶき一つ 悪予感」