雪の山へ
足形ではなく手形
雪がよく降る年回りになっているようだ。大阪のてっぺん能勢はどちらかと言うと日本海側の気象条件に近いので、その関係で雪をよく降らせるのだろう。昨年11月から今年にかけて数回の雪を経験してきた。町の標高も200から500mまであるので寒気も半端ではない。
周辺の低山を見回すとうっすらと雪を被った北国のような景観である。2木会の例会日で剣尾山に登る予定だったが、標高783.74mもあれば頂上部の積雪が凍結している恐れがあり、アイゼンが必要だろうとの判断から、急遽行き先を変更して妙見山に出かけることになった。ルートは何種類かあるが、宗教的雰囲気の漂う一番きついコースを登るという。いつも最後尾を歩いて行くが、今回は正月太りで息が上り、皆さんを待たせるというていたらくぶりだった。絶えず写真を撮りながらの歩きだからやむを得ないのだが、走って追いつく程の体力はなかった。
あえて「雪の山へ」をしたのは変な謙遜心からである。「雪山」とすればそれなりの装備が必要である。最低でもアイゼンやスパッツは携行しなければならない。シニアハイカーは山に残る雪を踏みしめて、雪山の雰囲気を味わってきたと云うだけで満足である。体全体を使ってラッセルした昔を思い出すが、もうそんな体力は残っていない。スキーも行けなくなってしまったのだから。
「日の差さぬ 最後の登り 凍てており」