ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

昔は水害がなかった!

               おばちゃん先生

            室内も氷点下


 2021年度の地球環境『自然学』講座もあと3回を残すだけになった。年間で20回のカリキュラムが組まれている。ところが何度もコロナの波が押し寄せ、殆どがリモート講座になってしまった。今回も急激な第6波の広がりで対面講座が危ぶまれたが、「豊かな球磨川を取り戻す会」事務局長のつる 詳子氏が九州から駆けつけ演壇に立たれた。
 講師は球磨川下流域、河口から20kmにあった荒瀬ダムを日本で初めて撤去までこぎ着けた舵取り役だった。舵取り役というよりは一緒に汗を流す水夫だったのかもしれない。そんな紹介をすると凄い闘士のイメージがするが、穏やかなおばちゃん先生である。
 講座内容は門外不出という自然学講座本部の偏狭なお達しがあるので控えるが、目から鱗だったのは、昔は「水害」という概念や言葉がなかったらしい。大雨が降れば川が増水するのは予知できるから、事前に洪水対策を取ったり、しばらく避難したりしてやり過ごす知恵を持っていたとのことである。上流からの養分が下流に運ばれて、肥沃な大地が形成されるという循環を繰り返してきた。それがダムの建設とコンクリート護岸で壊されてしまい、河川を生活から切り離し、単なる水路にしてしまったことが今日の甚大な被害に結びついている。温暖化の異常気象の所為だけにしておけない話だった。
 そんな話はエジプトを旅したときに伺った記憶がある。巨大なアスワンダムの出現で土地が痩せてしまい、農作物の収穫が激減してしまったと言う、何処も同じ過ちをしている。
 今朝はこの冬一番の冷え込みだろう。よりによって石油ストーブの灯油が切れてしまった。水害の心配より部屋の暖房をしなければ凍え死んでしまいそうだ。


「こんな朝 使ってみたい しばれるね~」

×

非ログインユーザーとして返信する