冬山椒(フユザンショウ)
鋭いトゲと翼を持つ葉のフユザンショウ
忍冬(スイカズラ)
ナワシログミ
一昨日、近くの渓谷まで工作材料としてのセンダンを採取しに行ったことはブログで紹介した。重たい材を袋に詰め込んで、爺さんはてくてくと歩いて帰った。途中で汗ばんできたので手袋を脱ぎポケットにねじ込んで、あえぎあえぎしながら帰路を目指した。その時に手袋を落としたようである。気付いたときに引き返せば良かったが、脚が休憩させてとねだったので、半ば手袋は諦めかけていた。
散歩コースを相談しているときに、落とした手袋を探しに行くことを思いつき、再び同じコースを辿ってみることにした。手ぶらだから自然観察をしながら余裕綽々で歩ける。何度も歩いたコースだったが、比較的珍しいフユザンシウウが所々に自生しているのを発見できた。これは思わぬ収穫である。
我々の間ではフユザンショウを「山椒4兄弟」の一つに加えている。サンショウ・イヌザンショウ・カラスザンショウは落葉樹だが、フユザンショウは冬でも葉を残しているのが名前の由来になっている。特徴は鋭いトゲと羽状複葉の葉軸に翼がついていることで見分けられる。果実は薬用になるようだが、香辛料としては利用されていない。サンショウほど芳香性を持たないからであろう。でも辛さと刺激性はサンショウの比ではないと思われるので、利用価値はあると思うのだが。
さて肝心の手袋だが見つからなかった。山用手袋だから惜しい気もするが、フユザンショウに巡り会えたので帳消しとしよう。
「近寄るな 威嚇するごと 冬山椒」