春の妖精探し🔍
ミヤマカタバミ
二リンソウの葉
ヤマエンゴサク
アマナ
一昨日降り続いた雨も上がり、やっと春らしい陽光が降り注ぐ日曜日。今まで離せなかった厚手のジャンパーも脱ぎ捨て、そろそろ春の妖精たちが顔を出してくれる頃だろうと、三草山の山麓を歩き回った。
いち早く咲き出すフクジュソウは今年も何度か訪ねてきた。多分花の時期を終え、大きな株を展開していることだろう。春の妖精の代表格というべきカタクリを探すのだが、能勢では未だに出会ったことがない。キンポウゲ科ニリンソウの群生地を訪ねたが、やっと葉が出てきた段階であと少し待たなければならない。その近くではミヤマカタバミが清楚なシロバナを咲かせ出した。この子も陽が注さないとあまり開かないので、垂れ下がった花を写真に収めるのは難しい。同じ場所にチゴユリも顔を出してくれるがまだ時期尚早だった。
今まであまり気がつかなかったのだが、クリ林の下にたくさんのアマナが出現していた。林の持ち主に声をかけると、ご存じなかったようで「どうぞお持ち帰り下さい。」と仰る。甘菜と言われるぐらいだから山菜として食用になるのだが、食いしん坊のロクでも春の妖精を食べる気にならない。「貴重な環境だから大切に見守って下さい。」と頼んでおいた。
貴重植物が見つかる場所を探すとヤマエンゴサクが人目に付かないぐらいで咲いていた。こんなのを見つけると嬉しくなる。スプリング・エフェメラルといわれる儚い春の妖精探しの醍醐味である。
「春浅き はかなき命 山裾に」