紫陽花(アジサイ)の真花探し🔍
真の花は飾り花に隠れている
ガクアジサイは中央に真花が集まっている
自生アジサイに惹かれると何度も紹介しているが、やはり梅雨時のアジサイは日本が世界に誇る花として欠かせない。学名のHydrageaはギリシャ語で「水の容器」といわれるぐらい雨を好む花である。
シーボルトが日本妻「お滝さん」を、自分が魅された花の学名に「オタクサ」と盛り込んだというのは有名な話である。その後、原種のガクアジサイをヨーロッパに紹介して、今の園芸品種の先駆けになった。
アジサイはユキノシタ科だったがアジサイ科として再分類されるようになって久しい。有毒植物だったというのを知らされたのは、飲食店が葉を飾りとして使ったのを、誤食してしまったとい痛ましいニュースからである。提供側と客側双方が知らなかった。花が薬用として使われてきたので、アジサイは大丈夫という先入観があったのかもしれない。
最近、NHK夜の天気予報番組で植物や季節の移ろいを問うコーナーを設けている。我々が観察会で話題にするのが多い。メンバーとしてはよくぞ存知の問題ばかりだ。先日も「アジサイの花はどれでしょう?」と4択で問いかけておられた。サークルでは何年も前からアジサイの真花探しを続けてきた。昨日もお節介を承知で通りがかられたカップルに、これが本当の花ですよと教えてあげた。「へえ~!」とびっくりしてもらうのが我々の観察会スタイルでもある。
「紫陽花に ひと雨欲しいと 駄々をこね」