ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

幻の田代蘭(タシロラン)

             出町柳駅に集まった15人

                タシロラン発見!


 梅雨明け直後の猛暑日が続く中、京阪神でも38度まで気温が上がるとの恐ろしい予報だったが、トンボのメガネは例会として世界遺産の下鴨神社と、その社叢林である「糺(ただす)の森」を訪ねた。目的は1400年前から今につながる歴史を、文化と共に植物の変遷を通じて辿ってみようという思惑からである。あわよくば此処に育つタシロランに巡り会えたら良いねと、京阪出町柳駅に15人が集まった。
 当日の案内を自称「静御前」と言って憚らない我がサークルの女史にお願いしておいた。責任感旺盛な彼女は資料作りから下見までして下さり、タシロランの在処まで突き止めて下さった。はじめに案内して頂いた処では既に姿を消していたので、今回も幻のタシロランで終わってしまうのかと、半ば諦めて樹林内の観察を続けていると、事前に生態を予習してこられた仲間(赤とんぼさん)が「在った!」と立派な姿のタシロランを見付けてくれた。
 過去にも幾度か訪ねたタシロランであるが、実物に巡り会うことが出来なかった。初めての巡り会いである。地上に出てから2週間で種子散布まで終えて姿を消してしまうラン科の腐生植物である。ギンリョウソウなどは山歩き途中で見かけることもあるが、タシロランは共生菌としてのヒトヨタケ科のキノコが無ければ育つことが出来ない。一度見付けてしまうと目が慣れてしまって、出始めのシャクジョウソウに似たものから、すでに種子散布を終えたものまで在るは在るは!「タシロランなんてなんぼでもあるよ!」と自慢したいねと参加者は満足げだった。目的を果たしたとばかりに、早々に引き上げる方もおられた。


「貴重蘭 出会え猛暑も なんのその」

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