ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

犬桜(イヌザクラ)

             黒く熟れた実を探して試食


 幽閉生活(梅雨と宿題)から解放されてやっと山歩きに参加できた。妻の主宰する「3木会」で初級コースの山歩きグループである。皆さんも久し振りの歩きなのかスローペースだから助かる。基本的には最後尾を歩くようにしているのだが、足に自信のない方から、所々で植物観察をしてもらえると追いつけるから、前を歩いてと催促される。
 かろうじて目に付いた花はリョウブ位だった。エゴノキの花が咲いている時に「森のシャンデリア」と紹介したことを思い出すが、たくさんの果実がぶら下がっているのも見応えがある。ユクノキは大木なのでマメ科の特徴を持つ羽状複葉の葉を観察してもらえなかった。息継ぎのためと割り切ればそれで良しかも。
 能勢では自生のウワミズザクラはよく見かけるが、同じバラ科ウワミズザクラ属のイヌザクラは珍しい。サクラの仲間なのに見栄えがしないことから「犬」を冠された気の毒なサクラである。ウワミズザクラは宮中の亀甲占いに欠かせない植物だから重宝される。新潟県では蕾を塩漬けにしたものを杏仁香(あんにんご)と呼び食用として人気がある。実を生食しても美味しいから小鳥との争奪戦になる。
 イヌザクラの実がたわわに実っているのに出くわせた。ウワミズザクラの実が甘くて美味しいので、同じ仲間だから美味しいだろうと味見してみた。種まで食べると苦みを感じるが、野生サクランボの味がして、杏仁の香りが口中に拡がるのでワイルド派のロクとしては合格点をあげたい果実だった。好奇心旺盛な何人かの方が試食された。


「さくらんぼ 苦みが命と 野生種を」

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