ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

千振(センブリ)


 妻が後を引き継いだ山友会の例会として783.74m(悩み無し)の剣尾山に登ってきた。今回は6歳のお孫さん連れだからある程度の目配せが必要だ。はじめこそ遠慮がちだったが元気な男児で、メンバーの中で一番遅れる婆さんをストックで引っ張り上げる役目まで果たしてくれた。妻は数あるルートの中で頂上までの勾配が比較的緩やかなコースを選んでくれた。途中で茸の写真など撮っているロクの興味まで察して、茸を見付けたら知らせてくれる。子どもが一人参加するだけで、参加者の笑顔が満ち溢れる。
 キノコもさることながら、笹原にはたくさんのセンブリが咲いていてくれた。三大民間薬の一つに数えられているので、細い葉をちぎっていかに苦いかを味見して貰い、センブリの名前の由来を実感して頂いた。「良薬は口に苦し」がぴったり当てはまる苦味健胃薬として使われてきた。花びら1枚も味見したいと挑戦されたが、花がすっぽり採れてしまい申し訳なさそうにしておられた。5弁に見えるが、リンドウ科なので5深裂して根元でつながる花冠を持つ花である。下山途中だったのでそこまで説明してあげるゆとりがなかった。
 センブリはアケボノソウと同じように2年草だから、全草に薬効があるからと根っこまで引き抜いてしまうと、絶滅してしまう運命にある。種を残すためには種子を散布し終わってから採取することをお薦めしたい。
 因みに三大民間薬とはセンブリ、ゲンノショウコ、ドクダミで、副作用の心配が無いので民間でも安心して服用・利用が出来る。


「笹原で 秋の薬草 味見して」

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