ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

病院難民・秋冥菊(シュウメイギク)

           新病院「川西市立総合医療センター」


 大阪のてっぺん能勢には病院がない!地域の医療は診療所と個人医院が数ヶ所あるだけだ。それでも今まではバスで府県をまたいで川西市の市立病院まで通っていた。ところが8月で閉鎖され、川西市の中心ともいうべき商業施設が集まるエリアに移転してしまった。
 20年前に脳梗塞で倒れてからは、採血と投薬、時たまの各種検査などは川西市立病院で管理して貰っていた。新しい病院にはバスと電車を乗り継いで行かなければならない。診察予約時間の1時間前に到着して採血して貰うためには、どうしても早朝のバスで出掛けなければならない。子ども見守り隊の朝立ちも出来なくなる。
 初日ということで不本意ながら車で行くことにした。半時間あまりで行けるはずだが、通勤時間帯と重なり渋滞に巻き込まれる。イライラして病院に行けば、たぶん血圧も急上昇をしていることだろう。
 さすが新病院は最先端の設備で、全てバーコード化され受付番号が退出するまでついて回る。便利だがお年寄りには馴染みが無いのか、かえってもたもたされている。スタッフが付きっ切りで対応しておられた。採血・レントゲン・診察を経験して、1~2階の上り下りを繰り返し、病院内のミニハイキングを押しつけられた。地元診療所への転院を打診してみたが、機器検査など再受診する場合は新たに初診料の支払いが生じると聞いて、不便だが大病院にすがるしか無いという病院難民を味わってきた。
 懐かしさもあり、今までお世話になっていた旧川西市立病院に立ち寄ってみた。誰の目にも止まらないシュウメイギクが寂しげで「秋冥菊」の雰囲気が漂っていた。


「棄てられた 建屋に寄り添う 秋冥菊」

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