冬だ・冬芽だ・大寒だ!
観察風景とキササゲの薔薇の花
クズの冬芽「怪人20面相」
タラノキ・オニグルミ・アカメガシワ・フユザンショ
赤とんぼさん手作りのクルミ菓子
冬の観察会テーマとして欠かせないのが冬芽観察である。今年度は武田尾を四季毎に訪問することにした。定点観察と言うほどではないが、四季折々の植生変化などを観察して、多様性を体感して頂ければ良いと思っている。その手始めとしての冬芽観察である。
武田尾を熟知しておられる仲間に案内をお願いした。参加者の中には冬芽観察なんて初めてだという方もおられたが、かなりマニアックな観察内容に戸惑いながらも、そんな楽しみ方もあるのだと認識して貰えたのが何よりだった。
沢山の冬芽を観察したが、身近なクズの葉痕と冬芽に人気が集中したようだ。百面相とか怪人20面相とか呼ばれて、標本集めに必死だったし、持って帰りたいという方もおられて、興味度の深さを感じさせられた。
三大美芽と呼ばれるザイフリボク・コクサギ・ネジキも探したが、コクサギだけを見つけることが出来た。少し時期が早かったのか “これぞ美芽” と言うほど新芽が成長していなかった。矢張り人気があるのはよく目立つオニグルミやタラノキたちである。大木になるキササゲのひこばえを運良く見付けられた。頂に付く冬芽(頂芽)が薔薇の花を彷彿させる姿3つに、自然界の造形の妙に感じ入って貰えたようだ。
事前に準備しておいた冬芽観察用の用語解説図解が役だったことは言うまでもない。
「冬芽たち マント脱ぐには 早過ぎる」