ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

ケサランパサラン🔍

              ケサランパサランとは?

      ガガイモの舟でやってきたスクナビコナ


 冬芽観察中に思わぬ嬉しい出会いがあった。冬枯れのブッシュの上にたくさんの綿毛が密集している。見つけることが出来たら幸せになれるというケサランパサランである。今なお謎の物体とされているが、白い綿毛のようなもので江戸時代から伝説の生き物と考えられていた。動物説、植物説、鉱物説まで諸説様々である。浮遊するケサランパサランを捕って、箱に入れたものを箪笥の奥で飼う、と言う風習が東北地方辺りに伝承されていた。
 植物観察を楽しむものにとってのケサランパサランは、綿毛を持つ種だろうとの共通認識がある。テイカカズラやキョウチクトウなども綿毛を飛ばすが、ガガイモの実が弾けて飛び出してくる綿毛が、タンポポなどと比べると数段立派なので横綱級の扱いを受ける。ガガイモの葉や花はよく見かけるのだが、実を見付けるのは希である。それが幾つも弾けて、風を待って旅立とうとしているのに出くわせた幸運は大切にしたい。
 古事記にも登場するガガイモの実である。イモのような形の実が半分に割れた姿はボートを連想させる。大国主命が国作りをするときに、海の彼方から天のカガミ(ガガイモ)の舟に乗ってきたのがスクナヒコナであるとされている。ケサランパサランとともにガガイモが古来から人々に親しまれてきた植物であることがうかがえる。


「ふわふわと 綿毛春へと 飛び去りて」

×

非ログインユーザーとして返信する