マンサクとツグミ
マンサク・シナマンサク・ベニバナマンサク
“だるまさんが転んだ” のツグミ
山に入ればたぶんマンサクの花が咲いていることだろう。昔から言い伝えられてきた「先ず咲く」は皆が知る名前の由来である。どちらかと言えば「まず咲く」と訛った方が趣がある。それに遅れてダンコウバイやクロモジなども咲き、そのあとコブシなども咲き出す。2月には3度も山に入ったが地元ではマンサクに巡り会えなかった。
写真はすべて公園や植物園で撮ったものばかりである。樹皮や葉には止血効果や収斂作用があるので民間利用されるが、樹皮に粘りがあるので、世界遺産の白川郷合掌家屋を支える材料としても使われている。花の数が多いシナマンサクを園芸品種として多用されている感がするが、枯れた葉っぱを残すのが目障りである。アカバナマンサクや常緑のトキワマンサクまで各種ある。
冬鳥の代表としてツグミをよく見かける。あまり人を警戒しないようで、近寄っても逃げずにポーズを取ってくれる。冬鳥だから日本ではさえずりを聞くことは無い。口をつぐんでいるところからツグミと言われるようになったらしい。だるまさんが転んだのように、絶えず立ち止まる姿が可愛い。
「まんさくの リボンどの児に 似合うやら」