早乙女花
今回は天ぷらで
暑さにかまけて散歩も遠ざかっている。言い訳を雨の所為にする。10日にビールを解禁したので、運動不足との相乗効果が風呂上がりの数値にてきめんに現れる。
終日の雨予報が出ていたが図書室へ行く用事を作り出掛けることにした。草むらに可愛い早乙女花が咲いている。言わずと知れたヘクソカズラのことである。万葉の時代からクソカズラと呼ばれていたが、それに「屁」まで冠された可哀想な名前を持つ。それが正式な植物名だと言うから驚きである。例えばカバノキ科ミズメなどもヨグソミネバリと言う可哀想な名前を持つが別名である。ヘクソカズラは別名ではなく本名と言うから救いようがない。せめて僕だけでも別名のサオトメバナで呼んでやりたい。かだんに
秋に出来る実はしもやけ、ひび、あかぎれなどに効き、皮膚に潤いが出るので化粧水として利用できる。根茎は腎臓病、脚気、下痢止め薬効があるとのこと。冬枯れによく目立つツルはリース飾りとしても利用してきた。
ヤブカンゾウの花が最盛期を迎えているので、3度目の採取をしながら帰宅した。最初はステーキの添えにオリーブでソテーし、前回はオーブンでマヨネーズを載せて焼いた。今回は天ぷらを想定しながらたくさん摘んでしまった。残りは煮浸しにしよう。
山本一力の新刊本「花だいこん」を見つけたので、すかさず借りて読んだ。ところが、あとで気がついたのだが「だいこん」「つばき」と続く三部作だった。慌てて前作から読み始めるという体たらく振りである。
「花壇にも 寂しかろうと 灸花」