役目を終えて
役目を終えたハンゲショウの葉っぱ
花の盛り頃の葉っぱ
ヒメコウホネ
赤とんぼではないショウジョウトンボ
役目を終えて
このブログで紹介したハンゲショウである。葉を白くして虫たちを誘っていたが、花が受粉を済ませたので、役目を果たしたとばかりに白く化粧していた葉は元通りの緑に変わりつつある。白いままでは葉緑体を持たないので、植物が生きるための本来の姿に戻さなくてはならない。と言うことで花の終わりに併せて、あれほど人目を惹きつけて「片白草」とも言われていた姿を消してしまう。誰からも見向かれぬようになるが、種を育て子孫を残す仕事は続けている。
我が家のビワもたくさんの方に味わって頂いたが、ヒヨドリやカラスが残りを殆ど食べ尽くしてくれたので、葉裏に少し残すだけになってしまった。枝を引き寄せるための杖と、どうぞご自由に!と言う短冊も、役目を終えたので取り外すことにした。
観察会などで話題にされるのにスイカズラ科のオトコヨウゾメを言う樹木がある。それに出くわすと口の悪いおばさんたちが決まって「男用済み」とのたまわる。たぶん役目を終えた男性を意識しての軽口だろう。オトコヨウゾメはコバノガマズミとよく似ているが、実がガマズミよりも痩せているので、子どもたちのおやつにならないところから男を冠された。数個の実を垂らしている姿は、まさに男を下げるにふさわしいのかな。
「半夏過ぎ 向かう季節の 薄暗さ」