向日葵(ヒマワリ)
気の早いコスモスまで
北米産のヒマワリはいつ頃日本に渡来してきたのだろうか。1765年には既に迎陽花・向日葵・日車などの名前で呼ばれていたらしい。16世紀半ばにヨーロッパに紹介されているので、日本には遅くても300年前には渡来してきたのだろう。
1年生草本の植栽種だがどことなく野性味があり、日本の夏を代表する花になっている。種からヒマワリ油を採るために各地で栽培されている。その景観も楽しんで貰おうと観光の目玉にしているところも多い。兵庫県南光町のヒマワリ畑を訪問したのを思い出す。最近では万博記念公園が毎年ヒマワリ祭りを開催している。
ヒマワリの種子には多くのアミノ酸やリノール酸を含むので滋養強壮や下痢薬として使われてきた。種だけではなく全草が薬草として利用されている。ただ気を付けなければならないのは、加熱によりヒマワリ油の成分が変化し、肝がんに至らなくても肝臓退行現象が進むことが証明されているので、種子を炒って食べるのは控えた方が良いらしい。
ヒマワリ油も加熱して使わずに、サラダ油として使う分にはコレステロール値を下げてくれるのに役立つ。まさに過ぎたるは及ばざるがごとしと言うことか。
ヒマワリ観察会の時に「ヒマワリを盗掘されないように、おまわりさんが、こまわりのきく単車で、よまわりしている」と得意げに披露するのはサークル観察会の一端である。
「戦時下の 兵士の如き ヒマワリの」