ヤマユリとオオナンバンギセル
日本原産の大型野生ユリが葛城高原に咲き誇っているので、是非ともサークル仲間に紹介したいと年間計画に組み込んだ。昨年同時期に計画した段階ではヤマユリ観察は想定外だった。コロナのために中止したが、せっかく宿の予約を取ってあるので、妻の山グループに打診すると、是非とも利用したいと言うこと即決。下見がてらに同伴したところ、草原にたくさんのヤマユリが自生しているのを観ることが出来たので、再び今年度の訪問先に組み込んだ次第である。
ロープウェイ山上駅から宿に向かう途中で、心配していたヤマユリに出会えたので案内者として胸をなで下ろす。初日こそ近寄って香を楽しんだりしておられたが、2日目は食傷気味になられたのか、草原の点景として楽しんでおられたようである。
ヤマユリは料理百合との別名を持つぐらい、ゆり根を利用されている。薬効も優れ「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と美人の喩えに使われるが、これらの植物は全て婦人病の薬草として利用されてきた。大型のヤマユリはカサブランカの原種とも言われている。何本かのヤマユリの茎が折れていたのは、耐えきれず風に倒されたのかも知れない。
ナンバンギセルもススキの根元を掻き分けて探し出さなければならないが、葛城高原にはオオナンバンギセルが自生している。これも今回のサブテーマとして観察して貰った。予備知識がなければ、ススキに隠れているオオナンバンギセルを探せ出せないだろう。メンバーの赤とんぼさんが両者の違いを画像で説明してくれた。
「山百合の 花の重さに 耐えきれず」