溝酸漿(ミゾホオズキ)
ミゾホオズキの花と果実
今日もユリ科のコオニユリをタイトルにしようと画像を用意していたのだが、目立たない小さな花にも目を向けてやりたいと、急遽思い立ってミゾホオズキにスポットライトを当てることにした。
葛城高原ロープウェイ山上駅の近くに葛城天神社と言う祠が祀られいるが、その境内に多年草のミゾホオズキが群生している。本来は湿地に生えるので「溝」が冠されているが、此処では尾根道の脇に自生している。大木に囲まれ樹陰になっているが生育条件に合致しているのだろう。可愛い黄色の小花だが、花冠の形状からラテン語では「道化者」の意味合いを持つらしい。果実がホオズキに似ていることから名付けられた。以前はゴマノハグサ科だったが、ハエドクソウ科に再分類されている。果実はホオズキに似ているがナス科ではない。
葛城天神社は京都の下鴨神社ともゆかりがあるようだ。昨年サークルで下賀茂神社を訪問したが、歴史的なことはすっかり頭から抜けていた。もう一度おさらいをしなければならないと思っている。
せっかく用意したコオニユリ画像も紹介しておきたい。花だけではオニユリとの区別が付かないが、オニユリの特徴は葉腋にムカゴを付ける。ムカゴの有り無しで判断することにしている。確かにオニユリより小振りだからの命名であるが、個体差もあるので大きさだけでは判断できない。草原に生える日本原産のコオニユリが風に揺れる様は、一服の清涼感をハイカーに与えてくれる。
「緑陰に 城をせしめた 小花たち」