ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

チョッキリ虫

                卵を産み付けた穴

                  コナラ


 この季節、雑木林の近くを歩いていると、枝先に2~3枚の葉をつけたドングリが落ちているのに出くわす。何処で見付けても同じような落とし方である。先日訪れた宝塚の「西谷の森公園」にも落ちていたし、家の周りでも見つけることが出来る。ハイキング途中でもドングリ付き葉っぱが落ちているのを目撃できる。
 落ちているドングリの種類はコナラに限られる。以前にもブログで紹介したことがあるゾウムシの仲間、ハイイロチョッキリの仕業である。長い丈夫な顎で柔らかいドングリに穴を開け、そこへ卵を産み付けた後に、枝を切り落とすらしい。枝を切り落とすのに3時間も掛るらしい。何故、枝を切り落とすのかな?葉を2~3枚残すのに意味合いがあるのだろうか?と興味津々である。
 本来、植物には生体防御機能が備わっていて、虫などに囓られると、特異な物質を出し、それ以上食べられないように防御する。他にも、葉っぱの傷口からフェロモンを出し、加害者の天敵を呼び集める戦略を持つものまである。手作り紙芝居「ブナのふしぎ」でも紹介したことがある植物の戦略である。
 ハイイロチョッキリは、阻害物質を出される前にドングリを枝から切り離し、子孫を保護しているのだろうと考えられている。オトシブミと似かよった生態だろう。チョッキリもオトシブミも日本昔話の世界に誘ってくれそうな日本名である。


「熟れる前 落ちる木の実の 儚さよ」

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