雨の中で秋祭り

　大阪育ちに間違いはないのでだが、出身地の三重県津市から遠路はるばる、姪と甥の連れ合いが二人連れでやって来てくれた。歳を重ねる毎に親戚付き合いも薄れていくものだが、年賀状が取り持つ縁と、僕のブログが引き金になり、元気なおじさんに会ってみたいということで、トントン拍子に話が進み連休を利用して来てくれることになった。
　元気さを見せつけてやろうと、ミニハイキングなども想定していたが、あいにくの雨になってしまった。仕方なく温泉でゆっくりしようと、老人臭い選択になってしまう。お陰でしっかり話し合う時間も取れて、長い間の空白が一気に縮まり、毎年会っているような親近感が生まれた。
　Googleで住まい検索すると、立派な住まいの佇まいなので、リッチな生活が窺える。案の定、乗り付けられた車はクラウンのセダンである。我が家のボロ自動車で名所旧跡を案内するつもりだったが、客人の高級車を使って移動することにした。先に触れたように雨になったので能勢巡りは端折ることにして温泉に直行した。雨の上がった今日は、棚田に案内して、日本の原風景に触れて貰う。妻の歴史案内が役立ち、彼女たちをうらやませることが出来た。海外旅行の話などにも興味を示したので、一冊しか残っていなかった妻の旅行記も差し上げた。

「姪の来て　雨吹き飛ばす　秋祭り」