冬芽とタンポポ
アカメガシワの冬芽
カンサイタンポポかな?
寒風に晒されて干し上がりつつあるサツマイモ
外気温は氷点下すれすれだったが、陽射しがあるので少しばかり歩いてみた。
特に観察出来る対象に出逢わなかったので、身近にあるアカメガシワの冬芽を観察する。アカメガシワは毎年野草料理の天ぷら材料として重宝している山菜である。薬草ということなので天ぷらのレシピに加えている。名前の由来になっている赤芽が出て来ると、プリントごっこで遊べることを子どもたちに伝えるもの例年のことである。
アカメガシワの冬芽の特徴は毛に覆われた裸芽を持つことで、先祖は熱帯産だったのだろうと想像できる。葉を落とした跡の「葉痕」は丸くて可愛いのだが、土中とのネットワークが発達していることを示す維管束痕がたくさんある。だから生命力旺盛なのである。神さまへの供え物を乗せる皿として使われたらしい。知れば知るほど付き合ってみたくなる優れた樹木である。
陽だまりにタンポポが咲いていた。たぶんセイヨウタンポポだろうと行き過ぎようとしたが、一見して頭花(花びら状の花)が少なくカンサイタンポポ風に見える。萼片辺りを観察すると総苞の反り返りがない。まさしくカンサイタンポポだ。しかし、こんなに早く咲き出すはずがない。もしかしたらセイヨウタンポポとの交雑種かも知れない。
同じところでスイセンが咲き出してきた。春がそこまで来ている。今回の寒波をやり過ごしたらもう春だ。
「冬木の芽 急変来るのを 知らぬげに」