梅で悩む
「一重寒紅」と「八重寒紅」
「月影」と「田毎の月」
「冬至」
コンサートではフルート演奏も
梅林に出掛けると早咲き梅が咲き出し、間もなく春だよ!と香りまで添えて告げに来てくれる。ウキウキする季節到来の筈だが、今年は浮かれる気分に至らない。と言うのも来月の俳句教室に提出する兼題(宿題)が「梅」になっているからで、古来から詠み尽くされてきた句題だ。どうしても物真似になったり、陳腐な発想しか思い浮かばない。「梅一輪一輪ほどのあたたかさ」から抜け出せないでいる。
バラ科のウメはアンズ属の一種とされているので、植物名はアンズ仲閒のウメとなっている。さらにサクラと言う植物名はなく、それぞれ固有の名前で呼ばれている。例えばヤマザクラとかエドヒガンやカワヅザクラなどで、それ自体で俳句の季語として使われる。一方ウメは園芸改良品種がたくさんあり過ぎて、季語として使おうとしても〇〇梅との名前でないと、梅かどうかの区別さえ付かない。園芸品種の梅にはたくさんの素敵な名前がつけられているが、それらを季語として使えないのも、悩みの種である。実梅として有名な豊後梅と小梅ぐらいしか思い浮かばない。
さてそんなウメだが、命名者のシーボルトなどは中国からの渡来植物だったことを知らずに日本名を着けたようである。英語名でもJapanese apricotになっている。中国は覇権主義を振りまいているが、ウメの学名までには「我が国の植物」だと叫んでいるのを聞いたことが無い。桜と並ぶ梅の花を愛でたい。
コーラス練習日でコンサートに向けての練習をしてきた。バス(パート)に乗り遅れないようにしっかり追い着いて行きたい!と練習に明け暮れる日々が、ウメの香と一緒にやって来そうだ。
「判らない 悩みの種は 梅と歌」
「