ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

風よ あらしよ

              感動の〆はフグ三昧で


 2003年『星々の舟』で直木賞を受賞した村上由佳の代表作『風よ あらしよ』を妻が図書室で借りてきた。その劇場版が十三の第七藝術劇場でかかっているのを知り、是非とも観てみたいと劇場HPで調べて、たまたま10時20分と言うのを見付けたのでネット予約をしておいた。他の曜日は夕方とか夜遅くの上映時間になっている。能勢に住んでいると夜に向かうことが出来ない。2日間だけが午前中の上映スケジュールになっていたので、何としても観たいと、妻の予定もキャンセルしてもらい出掛けることにした。
 村山 由佳は恋愛小説を主なテーマにしている作家だと思っていたので、僕の読書対象ではないと見向きもしなかった。そんな彼女が、100年前の動乱期に活躍した無政府主義者 大杉 栄と共に官憲に虐殺された伊藤野枝を主人公に書き上げた。長編小説『風よ あらしよ』という話題作を発表したのが3年前である。それが劇場版として映画化され、主人公は大河ドラマ「光る君へ」の紫式部役の吉高由里子である。
 先日観た『福田村事件』と時代を同じくし、関東大震災に乗じた主義者と朝鮮人虐殺が時代背景になっている。そんな時代に自由を求めて闘った一人の女性の生涯が描かれている。今なお世界に類を見ない日本女性の地位の低さだが、100年前から命をかけて闘ってきた歴史の積み重ねが、現代の性差別を許さない風潮の礎となっている。


「河豚食うも 〆には苦き 100年目」

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