山宣墓前祭
山宣の孫 山本 勇治さんのご挨拶
我々のために貸し切りの「花やしき」ステーキハウス
山本勇治さんとお食事
「花やしき」保管の山宣資料館
何年振りになるだろうか。救援会支部に「いしずえ会」の会員さんがおられる。その方のお誘いで、宇治市にある山本宣治のお墓で第95回目の墓前祭が開催されるので、良い機会とばかりに雨の降るなか、箕面から8人が車に分乗して駆けつけた。
毎年200人ぐらいの参列者で執り行われているが、昨日は降雨のために150人ぐらいだったらしい。大阪で催行される解放運動犠牲者の墓前祭にだぶるが、こちらは山宣個人を偲ぶ集いで、激動の歴史を振り返り、民主主義を破壊させない誓いを胸に刻む崇高な墓前祭になっている。福田村事件しかり、大杉栄と共に伊藤野枝が官憲に虐殺された時代。そして労農党代議士山本宣治が右翼の凶刃に倒れた時代。僅か100年前の歴史である。
墓前祭では山本家から山宣の孫にあたる山本 勇治さんのご挨拶。彼は民医連九条診療所所長で今年80歳という。しっかり山宣の意志を受け継ぐ医師である。宇治の老舗旅館「花やしき」のお坊ちゃまであるが、しっかりした生き方を受け継いでおられる。縁あって「花やしき」のステーキハウスを予約して貰い、我々8人貸し切りでご一緒に食事をさせて頂いた。
食事後、屋敷内にある山本宣治の資料館もオープンして頂き、彼が与謝野晶子や竹岡夢二などと交流があった資料などつぶさに拝見し、山宣がより身近になった。まだまだ社会に関わり、傍観者ではおられないなあ~と心に言い聞かせて、心身共に豊かに過ごせた雨の一日だった。
「宇治の地に 山宣想い 春時雨」