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「花やしき」でのランチ
ごちそうさまでした
小市民がまず訪ねることもない宇治の「花やしき」でランチを採ったので､少し自慢げに紹介したくなった。
歌人、文学者、芸術家などの定宿として使われてきた歴史ある老舗旅館で､今も京料理を提供している。年末年始に宇治を訪ねる企画段階で宿探しから外した経緯がある。確保した宿は伏見の朝食付きホテルで、そこを根城として宇治観光などに出掛けた。もう少し早くに山本宣治のお孫さん山本勇治さんと巡り会っていたら「花やしき浮舟園」に泊まれたかも知れない。例え予約が取れても財布の中身が許してくなかった筈だが。
浮舟園では交流会が企画されていたので、我々は「ステーキ割烹 花やしき」でリッチなランチを採ることになった。箕面から8人が参加したが、恐れを成したのか運転手以外の誰もがアルコールをオーダーしなかった。山本勇治さんと僕だけがビールを頂いた。本来ならワインリストで赤ワインでも頂きたかったのに､仲閒が飲まないと言うからやむなくビールでステーキを味わった。全員がミディアムを注文していたが､僕だけがレアーで焼いて貰った。いずれにしても僕はその場に馴染んでしまう特質を持ち合わせている。
サークルで呈茶体験をしたときにも､お茶の作法を知らないのに、堂々とした構えで薄茶を喫したことを思い出す。和菓子のお代りは出来ないの？と聞いてしまったぐらいである。
「寒空も 清水舞台も 何のその」