ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

油菜

         魚付き林の伐採でニシンが獲れなくなった


 「菜の花や月は東に日は西に」誰でも知っている与謝蕪村の句に登場する菜の花の季節到来である。一般的に菜の花と呼ばれ馴染みのある植物だが、広義な意味で「菜の花」と云えば野菜の花全搬に使われるが、厳密にはアブラナを指す。アブラナ科アブラナ属の総元締めの植物である。大陸原産だが渡来時期は定かではないので在来種扱いされている。ただし現在では西洋油菜が利用されている。菜の花畑は全国で観光にも寄与している。
 古来から菜種油を搾っていた。油分は40%と言うからすごい。アブラナからの搾油は現在でも食用油として使われるが、過っては灯火用や潤滑油として貴重な油だった。アブラナからの搾油は800年代の貞観年間とされている。灯火用に用いられたのは室町時代以降らしい。それ以前はシソ科エゴマから採れる荏油が使われていた。植物油などと言うのは、何れにしても庶民の手には高嶺の花だった。
 昨日はお勉強の日だった。地球環境「自然学」講座で、実質的には今年度最終講座日だった。京大名誉教授の竹内典之先生から日本林業再生の道:人工林問題と題しての講義だった。人類誕生から今日に至る森・里・海の連環学講座で、氏の目指されるのは “明るい森” と “子どもたちの声が聞こえる森” をC.W.ニコルさんや天野礼子さんたちと関わって、健全な森作りを進めておられる。


「菜の花が 苦味届けに 食卓へ」

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